日本代表ーボスニア・ヘルツェゴビナ雑感

結果は2-2

前半はともかく、後半はボロボロですね。

中盤でダイレクトやワンタッチで回されはじめると、一気に受身になってしまい、常に後手後手になってしまう日本代表の悪い癖はいつまでたっても直りませんね。

いったん、この受身モードに入ってしまうと、相手がペースダウンしているときでも、ボール奪取への一歩目が遅れ、余裕を持った相手に簡単にチャンスを作られてしまうので、救いようがありません。

それでも3バックのときは両サイドが下がって5バックになりながらも、最低限相手のスペースを消しているので、押されていても見た目ほどの危険は無いのですが、今回のように4バックだと相手がサイドに進入してきた際にCBがカバーに周るのかボランチがカバーに回るのかが不明瞭なため対応が遅れ非常に危険な状態になりますね。

中盤でフィルターがかからない上にマークの受け渡しもロクに出来ないとなると、もうやられ放題です。
ボスニア攻撃陣が1対1で(たとえアレックス相手でも)抜いてこようとせず、早め早めにクロスを上げるのに終止したため、なんとか2点で収まりましたが、強力な突破力を兼ね備えた選手がボスニアに居たら日本は何点取られたか判りません。

また、攻撃陣も後半のようにFWがボールを引き出せないと非常に厳しいでしょう。
FWにボールが収まらないとディフェンスラインの押し上げも出来ず、当然サイドバックが上がる余裕も生まれないので、中盤でまごついている間に相手のプレスを受けボールを奪われカウンター。カウンターを受けた守備陣は段々押し上げることも出来なくなり、まさに悪循環です。

サイドバックが上がるだけの余裕をつくれないのであればアレックスや加地を起用している意味は薄れます。
上下運動する能力には劣りますが、茂庭や中田浩二などを使ったほうがよほどマシでしょう。

今日のような試合をしてしまうと鈴木隆行の存在がクローズアップされてくるでしょうね。
得点能力はともかく、ボールを引き出しキープする能力は代表FWの中でも屈指のものがあります。
また、彼のファウルゲット能力は日本代表の主な得点源である中村のセットプレーの機会を引き出しますし、結果的に得点力がアップするでしょう。
巻誠一郎でも良いような気がしますが、師匠好きなんでw)

確かに久保の身体能力や得体の知れないスケールの大きいプレーは魅力ですが、不調なときには…

ジーコはこの結果を受けどのような判断を下すのか興味深いですね。